カタツムリ先生

不思議な人と出会った。

その人は昆虫学者

コミュニケーションが苦手なため学校には
通わなかった。

大学で学び昆虫学者になり
自宅のガレージを改造して小さな
「脱線研究所」を作った。

息子はその先生が好き。
先生は静かにほほえんで息子の昆虫観察に向き合ってくれている。
私も何も話さない。
話さないのは言葉がいらないから。

そう その時間はまるでバッハの音楽に似ている。
宇宙  ユニバース  調和

優しい時間

私の子供の頃にも
こんな人との出会いがあったなら



山口 文子

ときどき、思ったことを綴っていきます